これまでイチゴ苗を高濃度炭酸ガス処理後に定植すると根の活着が良くなる、生育が良くなるという話を何件かの農家さんより伺っていました。しかし、そのほとんどが経験や装置を入れる前との記憶での比較でしかなく、本当に生育が良くなるのか、やや半信半疑なところがありました。
そのような中、上三川町のTさんの圃場にて、処理した圃場と処理を行わなかった圃場で比較を行わせていただきました。炭酸ガス処理は2022年9月3日~4日にかけて行い、定植を処理区は9月4日、無処理区は9月3日に実施しています。
結果、定植からまだ1か月程度ですが葉数は増加し、ランナーも多く出て、目に見えて生育に差があることが分かりました(10月5日に撮影)。
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炭酸ガス処理した圃場 | 炭酸ガス処理を行わなかった圃場 |
おそらくですが、高濃度炭酸ガスがイチゴ苗にとっては大きなストレスです。そのストレスが根の活着を促し、生育に大きく貢献しているのではないかと考えられます。
炭酸ガス処理はハダニの防除だけでなく、イチゴの生育促進にも期待できます!